

ホンダのモンキーの、2009年に40周年を記念して1ヶ月限定で受注生産された初代デザインが再現されたモデルの新車です。初代モデルZ50Mにあった赤と黒のチェック柄シートに、赤とシルバーのツートーンカラーの燃料タンク、クロームメッキ仕様のヘッドライトケースとスチール製の前後フェンダー及びエキゾーストパイプカバー、専用ステッカーを施したクロームメッキのサイドカバーで仕立てられ、専用のエンブレムが入ったスペシャルキーを備えます。
遡れば初代が発売されたのは1967年のこと、実はそれ以前の1961年に米国市場向けに試作され、今は無き多摩テックなど遊園地向けに造られたZ100型が原型する説もありますが、それはともかく、ミニマムサイズのレジャーバイクとして話題を呼び、今もハンドルが折り畳める機構にその名残はありますが、初代は自動車に積むことを装丁して、ハンドルだけでなくステップまでが折りたため、燃料タンク及びキャブレターにも安全に運へるようにガソリンが楽に抜けるエア抜きや工具なしで弛められるドレンスクリューが備わっていました。
そして、1969年にはタイヤが8インチに拡大、フロントにサスペンションが備えられ、続いて1974年にはリアサスペンションが備えられるなど、廃れることなくモデルチェンジが行われ、1984年には、5000台の限定生産品であるゴールドメッキ仕様車があっという間に売り切れたという伝説も生まれました。

ゴリラなどの派生モデルを輩出しながらもモンキーの進化は留まらず、ツインチューブフレームを備えたスポーティーバージョンや、XLRバハを模したモデルまで配されるに及び、1997年の30周年にも一度、初代モデルを再現してチェック柄のシートの備えたモデルが造られています。

果たして電気バイクが輩出されるエコに時代にあり、また若者のバイク離れ甚だしい時代でもありますが、2011年春にもブラックで統一されたリミテッドが受注生産されるなど話題は途切れず、そして、多用なパーツが輩出されていることからオーナーによる愛機のこだわりの改造も施され楽しまれ続けられているカブに続く名機モンキー、ホンダの財産としていつまでも生産され続けていくことを望まない訳にはいきません。