今も根強いファンのいる映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したデロリアンDMC-12、各パートに登場した5タイプです。
冴えない高校生が変わり者の科学者と一緒にデロリアンを改造したタイムマシンで過去と未来を行き来する、マンガっぽいといえばそれまでながら、何度見ても飽きさせないストーリーテリングと意外にタイムパラドクスなど科学的な配慮もなされている貴重な佳作、そして3人目(?)の重要なキャストであるデロリアンですが、これが周知のごとく、ジョン・ザッカリー・デロリアンが理想の車作りを求めてGMから独立、デザインにジョルジォット・ジウジアーロ、設計にコーリン・チャップマン率いるロータスがかかわりながら、不可解不条理としか言いようがない邪魔が入って難航、果たして生産が始まってもたった一年ほどでデロリアン・モーター・カンパニーは廃業の憂き目に、デロリアン自身は麻薬売買の冤罪をかけられてたり、チャップマンに至っては奇しくも自身がかかわった最後の車として生涯を閉じることになり、デロリンア自身も2005年に亡くなることになるのですが、何故か常に新車の計画が潰される政治的圧力を受け続けることに…
果たして映画においてデロリアンが今もファンの心に生き続けているのは誠に皮肉なものですが、それだけに伝説の名車といえるのかもしれません。
このビテスの1/43シリーズは、パート1から3まで、パート2はスタンダードとフライングバージョン、パート3はスタンダードとレールロードバージョンと、計5タイプが輩出されています。