


いまだ人気の衰えることのない松本零士原作のアニメ「宇宙戦艦ヤマト」、この品はそのパースやイラストなどのイメージを再現したフォルムをもたらされたイメージモデルのキットです。
一般には戦艦として精密に再現したものが多いですが、このモデルは元のコミックやポスターなどで描かれる「ヤマト」の雰囲気を第一に成型されたもので、いささかデフォルメが利きすぎていて、完成品をば特に横から眺めたりすると甚だ変、奇妙ですらある形です。(笑)
さりとて、コミック、アニメに心動かれたことがある方なら、真っ先に思い浮かぶのはイラストやポスターに描かれた「ヤマト」の筈で、そういう意味でこの品は、アニメのヤマトのイメージを忠実に再現、真剣に遊び心を動員させて具現した唯一のヤマトと言っても過言ではないのではないでしょうか。(大袈裟ですか?)
船体は左右分割式で、上甲板部は別パーツとなっています。船体パーツ全体にはパッケージイラストに沿ったパネルライン、各種構造物、ノズルなどがモールドされており、各モールドは、1980年代のキャラクターモデルに準じたものとなっています。
左右の展開翼は別パーツで可動式、波動砲も砲口内部が別パーツで内側には突起のラインがモールドされています。
上甲板は中央上部構造物部分を挟んで、前後に分割されており、これも甲板部に縦のラインがモールド。
艦橋構造物も左右分割式で、これに第1、第2艦橋、艦長室を取り付けるものとなっています。艦橋部のセンサー類は、艦長室下部の構造躯体に一体成型されています。
主砲塔は上下分割式で、砲身部は3連装式に一体成型、主砲塔はイメージモデルとして第1主砲塔が大きく、第2、第3主砲塔と後方に行くにつれて小さくなっています。砲塔は左右旋回可能、砲身は上下に可動、砲身部分にマーキングされる3本の白色ラインを再現したデカールが付属します。
副砲塔は上下分割式で、砲身部は3連装式に一体成型されており、これも主砲同様に第1副砲塔は大きく、第2副砲塔は小さくなっています。副砲塔も左右旋回可能です
パルスレーザーは銃塔部と砲身部との分割式、第3艦橋も上下分割式です。
そして、完成後に飾る事ができるディスプレイ用ベースが付属、ディスプレイベースに貼る「宇宙戦艦 ヤマト」が表記されたステッカーも付属します。
色々と細かいところを上記しましたが、この品、金型も30年以上前と変えられず再生産化されているようで、正直、細かいこといえば表現に些かユルいところがあり、モノによっては部品の接合具合が悪く、修正に手間がかかるところもあるようで…
しかしながら驚くことに、かつて売られていた頃と変わらぬ価格で売られていますので、「ヤマト」ファンで、「よっしゃオイラがひとつ躾けてやるか」との気概のある方は、一度、詳細をチェックしてみてください。ショップは、戦艦や戦闘機をメインに取り扱う模型店ですので、戦艦や戦闘機が好きな方にあっては掘り出し物も見つけられるかもしれません。
※他店でも確認する…⇒ Check