
イコライザー回路にフラットアンプとシンプルな構成により基本性能の向上に挑んだ往年のテクニクスのフラットプリ・アンプです。
イコライザー初段には、当時、新開発の低雑音トランジスタM47Lを差動増幅として採用、加えて高いゲインを確保しながら、歪みが極めて低くなる動作電流が選べるカレントミラー負荷で動作させることで、高いSN比を実現しており、フラットアンプ回路は、入出力用カップリングコンデンサを使用せず、NFループからも一切のコンデンサを追放したDC構成を採用、回路初段は温度特性の合ったデュアルFETを定電流駆動の差動アンプとしており、次段はバイポーラトランジスタによる差動アンプを採用することで、直流安定度の優れた差動2段構成とし、純抵抗負荷の電圧増幅段からダーリントン接続のSEPP出力段という構成、ついで全段を定電圧電源で駆動することで、温度変化による直流ドリフトを極めて低度に抑えていたものです。
何よりのこの品の特徴は、テープモニターを入力セレクターに組み込んでおり、入力セレクターの切換えで3台のテープデッキが使用できるように設計されていることで、加えて録音にはレコーディングモードセレクターを別で搭載、入力セレクターとは関係なくダビングが可能となっています。今やテープデッキを利用する方は少ないとは思いますが、26ポイント高精度アッテネーター式マスターレベルコントローラー採用でイコライザー段にサブソニックフィルタスイッチを搭載していることから、現代的な機器と組み合わせにこの入力セレクターの存在は非常に興味をそそられるものとなっています。
レストアにおいては、1977年発表の古い物ですので、完全にメンテナンスが実施されています。
全ての電解コンデンサ、全てのカーボン抵抗全て交換、足の黒くなったトランジスタ、ダイオードも交換したうえで、切り替えスイッチ接点、リレー、ボリューム分解清掃、圧巻はハンダ盛り全ヵ所所実施。
安全のため電源ケーブル、プラグも交換されています。
仕上げに電源電圧、DCバランスも調整されています。
サイズは幅450×高さ92×奥行369mmで、重さは7kg。
消費電力は23Wです。