

クルマを始めとする工業製品のデザイナーとして名高く久しいジョルジォット・ジウジアーロがテザインしたセイコーのアナログクオーツ・クロノグラフ腕時計です。
ジウドアーロ自身が手がけた作品で有名なものといえば初代VWゴルフ、日本車ではイスズのピアッツァなどが有名でしたが(117はイスズがアレンジしている筈)、この時計のデザインのベースは1983年に発売されたもので、実質、復刻版となる訳ですが、左腕に着けた状態での操作性に配慮、時計の中心とブレスレット(バンド)の中心をオフセットした左右非対称デザインとして、2時位置と4時位置に配置された大型ボタンなどを採用し、手袋をしたままでのボタン操作を可能に、かつ素手でも自然な流れで操作できるように仕立てられており、1983年当時も、機能美を追求したデザインとして注目を集めたものです。当時はベルトおよびケースともにブラックがベースで、オレンジ色のダイアルやボタン、針は白と、視認性にこだわった1タイプのみでした。
今回のカラーラインナップは、ブラック×グレー、グレー×ブルー、グレー×シルバー、ゴールド×シルバー、シルバー×ブラックの5タイプとなり、機能は両回転ベゼル、10気圧の日常生活用強化防水を備え、裏ぶたにはシリアルナンバーが刻印され、キャリバーNoは7T12、平均月差は±15秒、ストップウオッチ機能は1/5秒計測(60分計)となり、当然のことながら1983年モデルより実用性だけでなく基本性能もアップしていますが、基本、セイコーのスピリッツ・シリーズモデルですので価格としては手頃、例えデザインが優れていようとも万人が手にして機能が実感できるものでなければ意味がない考えるジウジアーロの思想を反映したものとなっています。
各モデルともケースはステンレス、そのサイズは外径40.8×厚さ11.2mmとなります。