
ヤマハをオーディオメーカーとして広く認知させるに至ったCA-1000の第二世代モデル、B級-A級動作切換えつきメインアンプを採用したステレオプリメインアンプ、CA-1000-2(Ⅱ)の完全レストア品です。
CA-1000が登場した一年後に輩出されたものですが、外観および内部構成に変化は殆どないものの、個々部位で改良と強化、音質をして鮮明でありながら神経質なところのあったCA-1000から、力強さと華やかさを向上させ、特にイコライザーアンプではデュアルFETを使ったSRPP入力段と、TrのA級SEPP方式の出力段が搭載されることにより、更に安定性と裸特性が高められていました。
といっても1974年製ですので、この品は、電解コンデンサをして電源部大容量コンデンサを除いて全て交換、足の黒くなったトランジスタ、ダイオードも交換し、リレー分解清掃、半田盛り全箇所実施、劣化の激しかった電源コードも交換してのDCバランス、アイドリンングA、B共に調整しての完全レストア品となっています。
木製の筐体部は細かく窺うとそれなりのヤレは見られますが、フロントパネルは綺麗な状態で保たれています。
実はCA-1000、第三世代(最終モデル)のCA-1000-3にはVUメーターなどがついて外観的にも非常にそそられはするのですが、しかし、簡単なところでは古いものだけにVUメーターの球切れなどは避けたいところ、そんな古いものを更に永く楽しみ続けるにはシンプルな外観のこの2はベストな存在ではないかと思われます。
消費電力は定格250Wで最大420W。
サイズは幅436×高さ144×奥行323mmで重量15.5kgです。