



放送局やスタジオなどで利用されていることで有名なEMT981やEMT982の性能を踏襲、シャトルホイールによるアナログフィーリングのトラック操作や、リモート操作なども変わらず充実しているうえで、ハードデイスクを搭載、CD と両方からもオペできる機能も取り入れた本物のプロ仕様のCDプレーヤーです。
ハードディスクを搭載することで、立ち上がりには一分少々の待ち時間が必要ですが、トラックをMP3およびMP2のフャーマットでも取り入れられるプレイリストの作成や、連続、リピートプレーなど等々ができ、既存のネットワークに組み込むこともできて、サーバー、データベースなどから音楽ファイルの取り入れ、ハードデイスクに保存された曲目へ素早く、簡単にアクセスできるものとなっています。
さりとてオーディオ愛好者すれば、果たして如何なる"音"を出しくれるかが興味深いところであろうかと思いますが、この後期モデル、前期モデルよりこっそりと外観に仕様変更が成されて、フロントパネル部および端子の配置は同一ながら、ラック取り付けようの耳に始まり、サイド、天板、底板がアルミから鉄に、そして熱抜き穴等の加工にも変更が加えられ、また、RCA出力端子の金メッキが廃止されているなどされており、果たしてこれは良いことなのか悪いこと定かではないものの重さも3㎏程度の重量減されるなどして多少のコストダウン化が見え隠れしているいるとはいえ、内部パーツには全くの変更無しとなっており、その性能は、感覚的な表現になるもののも、アレコレと散々、評判に流されて高価なもの、食わせ物に翻弄されてきた耳には、音源をしてオールラウンドに対応するにも関わらず、忘れていた"純粋"なものを呼び起こさせてくれる"暖かさ"を備えた再生力はしっかりと前期モデルを継承、そして、前期モデルでは少し丸くさせすぎているかなと思われていた音の輪郭がこの後期モデルでは明瞭に表現するようになっており、特に、従来以上にアナログ録音された音源に非常な強みを発揮するものとなっています。
価格的には決して一般的なものではありませんが、強いて言えば、それなりのオーディオ遍歴を重ねてきての"初心"に戻りつつある意識を自覚する方には、相応しい終の機器と言っても過言ではないかと思われます。
本体に電源ケーブル、そして取扱説明書も揃ってのセットとなっています。
再生可能ディスク:CD、CD-R、CD-RW、CD-Rs(unfinished)
対応フォーマット:Audio-CD、Data-CD、DVD、USBストレージからのトラック取り込み機能、MP2およびMP3
アナログ出力:RCA×1(L/R)、XLR×1(L/R)ノーマルレベル,+4/+6/+10dBu選択可能
デジタル出力:AES(XLR)、SPDIF(COA×IAL、TOS)
インターフェース:USB(前後各1系統)、LAN、CLOCK-IN(RCA、BNC、TOS)、REMOTE(RS232)
サイズ:幅482×高さ95×奥行き375mm
重量:6.5㎏
備考:3.5インチ80GBハードディスク内蔵