

自衛隊御用達の戦闘糧食、いわゆるレーション、俗にいうミリメシのセットです。
レーションというと、一頃、米軍用のものが売られたりしていましたが、あれはとにかくカロリーを確保するためだけのもので、とにかく不味かった記憶があり、現状をアメリカ人の知人に聞きますと余り変わっていないとのことですから、米軍人というのは誠に気の毒なものです。日本製の某有名カップ麺が世界に広がった意外な理由が、ベトナム戦争時下に配給されたものを食べた味が忘れられなかったアメリカの軍人、元軍人たちが各国で所望したことが大きいという話を聞いたことがありますが、なるほど納得もしてしまうものです。
さりとて、確かにカップ麺も少なくとも温かい分、有り難いものではありますが、釣りやキャンプの折、また、阪神大震災発生の折に奇しくも神戸にいた管理人は、幸いにして被災はしなかったものの、薬や食糧をバイクで運ぶボランティア活動中に切に感じたのは、やっぱり日本人だからでしょうが、ご飯を食べないとどうも落ち着かない。心も身体もしっくりこない。
果たして今回、紹介する"ミリメシ"、加熱剤をコップ一杯分の水で反応させて温めるものなのですが、特筆するのはそのメニュー、白飯がついて、ウインナーカレー、すき焼きハンバーグ、おでん、牛丼、中華風カルビ、鶏野菜煮という充実ぶり。カロリー、栄養のバランスはもちろんですが、味もしっかりしたもので、それが加熱剤で20分ほど温めるだけで食べられるのですから、気軽な釣りやキャンプ、登山やバイクでのツーリングでも使えますが、万が一の災害時なると尚いっそう、心と身体を満足させられます。
日本の自衛隊の戦闘糧食の味は、カンボジアに派遣されたPKO参加国によって行われた戦闘糧食コンテストで優勝経験を持つほどのものです、この品は、自衛隊の朝霞広報センターの売店等でしか売っていない商品です。
繰り返しますと、セット内容は、ウインナーカレー、すき焼きハンバーグ、おでん、牛丼、中華風カルビ、とり野菜煮。おでん以外には白飯170gが付きます。その他は、加熱剤、加熱用袋、皿、スプーンが備わります。
賞味期限は製造から3年(実質約30ヶ月)。
日本製です。


