


コンパクトで往年の銀塩を思い起こさせるデザイン、決して重くないものの塊感を感じるマグネシウムダイキャストのホディに、2/3型の12メガCMOSとF2-2.8の明るい光学4倍ズーム搭載ながら、標準からマクロまでマニュアルズームが愉しめる、ちょっと通好みのコンデジです。
先ずは何より楽しめのはマニュアズーム操作。新開発のF2.0-F2.8、フジノン光学4倍マニュアルズームレンズは、広角28mm~望遠112mm(35mmフィルム換算)の全域で、画面周辺まで高い解像感を実現、手動による電動スイッチ連動のアルミ削り出しのズームリング操作により、タイムラグなしで、撮りたいシーン、瞬間を捉えられます。また、シャッター音は、X100で好評の3種の音源が採用されています。
液晶モニターは屋外でもコントラストの高い視認性の良い46万ドット2.8型プレミアムクリア液晶ですが、視野率85%のマニュアルズーム連動型実像式光学ファインダーも明るいものですので、それなりの経験を経ている方ならついついファインダーを覗いて脇を締めたくなるでしょう。RAW撮影とカメラ内RAW現像も搭載しています。
フラッシュは到達距離7m(ISO AUTO(800)時)のマニュアルポップアップタイプが搭載されいます。

高い解像度は、明るいレンズ特性を活かして、開放絞りのときだけでなく、すべての領域でシャープでキレのいい表現を目指れています。
スーパーマクロモードで1cmまでの近接撮影が可能で、7枚絞り羽根を使用した開放絞りとの組み合わせにより、ボケ味を生かした近接撮影が楽しめます。

光学4倍ズームと併用して約8倍まで高い解像感のある写真が撮影でき、レンズ5枚をシフトさせる新開発の独自の手ブレ補正機構も搭載しますので、例えば細かな木々の葉や人物の髪の毛などをくっきり鮮明に撮影できます。
ワイドダイナミックレンジ技術は明暗差のある撮影条件下でも白とび、黒つぶれを防いでくれ、とりわけコントラストの強いシーンで、ハイライト、シャドー部ともに自然な階調を再現してくれます。
高感度撮影時にもザラつき感を低減、低ノイズでクリアな画像が撮れ、室内や夜景など光量が少ない状況でも自然な写真が撮れます。

他には、色表現を変化させて楽しめるフィルムシミュレーションモードを備え、自然なままから、メリハリある色階層で撮れたり、肌色表現を滑らかに表現できたりします。
また、1200万画素のフル画素での撮影時に最大7コマ/秒の高速連写で可能、さらに最大10コマ/秒の高速連写もできます。
継ぎ目のないパノラマ写真が撮影もでき、動画撮影ではフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)で静止画同様にマニュアル操作も可能で、これも静止画同様に色調が変えられる各種モードを備えるフィルムシミュレーションを使えば、淡くしたり、ボケ味を出したりと好みの映像表現もできます。
ファインダーを覗いてのマニュアル操作が愉しいとは冒頭で記しましたが、液晶モニター上に距離指標バーを表示してくれますので、絞り値に合わせて被写界深度表示も連動するため、ピントの目安がつけやすい便利な機能も備えます。ライブビューではサブコマンドダイヤルを回して画像を確認しながらのピント合わせができ、メニュー内のフォーカスチェックをONにすれば拡大画像で確認することもできます。水平確認ができる電子水準器、撮影画像の階調が確認できるヒストグラム表示も搭載しています。
総じた印象としては、コンパクトで些かレトロチックなデザインで塊感を感じるデザイン及び手触り、そしてマニュアルズームにこだわった撮影ができることから、価格も考慮すれば、やはり、ちょっと通好みなカメラになるかもしれませんが、個人的には、いかにも「一眼レフでござい」といったデザインながら大きめのボディ全体がプラッスチック感が漂わせている、つまるところAFと手ブレ補正技術に集約されてしまうようなカメラよりは、こういうコンパクトながらもカメラの本質的な技術をギュッと詰め込んだタイプのほうが、長く付き合える気がします。

[仕様概要]
本体サイズ:W117×H69.6×D56.8mm(奥行きはレンズ含む、ファインダー突起部含まず)
本体重量:330g(350g、付属バッテリー、メモリーカード含む)
CCDサイズ:2/3型 EXR CMOS 原色フィルター採用
有効画素数:1200万画素
液晶モニター:2.8型TFTカラー液晶モニター 約46万ドット(視野率約100%)
ビューファインダー:マニュアルズーム連動型実像式光学ファインダー、視野率約85%
レンズ:フジノン光学式4倍ズームレンズ
レンズ構成:9群11枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚)
焦点距離:f=7.1mm~28.4mm(35mmフィルム換算:28mm~112mm相当)
絞り・開放絞り:F2.0~F11(広角)、F2.8~F11(望遠)、1/3EVステップ
ズーム機能:光学ズーム4倍、デジタルズーム、超解像2倍ズーム(光学4倍と併用して最大約8倍)
最小撮影距離:標準は広角で約50cm~∞、望遠で約80cm~∞、マクロは広角で約10cm~3.0m、望遠で約50cm~3.0m、スーパーマクロは広角端で約1cm~1.0m(レンズ先端面からの距離)
消費電力:標準撮影枚数:約270枚(LCD表示ON AUTOモード時)/約640枚(LCD表示OFF AUTOモード時)
記録メディア:SDメモリカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)、内蔵メモリー(約26MB)
シャッタースピード:1/4秒~1/4000秒(AUTO時)、30秒~1/4000秒(全モード合わせて) (開放絞り:1/1000、小絞り:1/4000) ※撮影モードによりシャッタースピードは異なります。(メカニカルシャッター併用)
ISO感度:AUTO/AUTO(3200)/AUTO(1600)/AUTO(800)/AUTO(400)、ISO100/200/250/320/400/500/640/800/1000/1250/1600/2000/2500/3200/4000/5000/6400/12800(標準出力感度)
※ISO4000/5000/6400は画像サイズ[M][S]、ISO12800はサイズ[S]で設定される画素数となります。
連写可能枚数:超高速は約10コマ/秒(サイズM、S)、高速は約7コマ/秒、中速は約5コマ/秒、低速は約3コマ/秒(※SDカード Class4以上。連写速度は撮影環境や連続撮影枚数によって変わります。)
静止画種類:DCF準拠、圧縮はExif Ver.2.3 JPEG準拠/DPOF対応、非圧縮はRAW(RAF独自フォーマット)、RAW+JPEG
動画種類:記録方式:H.264規格準拠(MOV)、ステレオ音声付、1920×1080ピクセル/1280×720ピクセル/640×480ピクセル 30フレーム/秒、音声付き(ステレオ)、動画撮影中の光学ズーム(マニュアル)可能
付属品:充電式バッテリー NP-50、バッテリーチャージャー BC-45W、ショルダーストラップ、ストラップリング、ストラップリングカバー、専用マルチコネクターUSBケーブル、専用レンズキャップ、CD-ROM(画像ビュアーソフト、RAW現像ソフトなど)、使用説明書、保証書一式