ところが先日、仕事で遠出した折、途中で疲れに堪らず仮眠をとったものでしたから、帰りが深夜になってしまい、久しぶりに車中で、「伊集院光の深夜の馬鹿力」という番組を聴くことになりました。
既に午前2時半近くになっていましたから、午前1時に始まって午前3時に終わる番組、ファンの方々にとっては面白いところが多分に過ぎている時間だったのかもしれませんが、ふいに、下手の横好きながらカメラ愛好者には、何とも可笑しい話が始まりました。
パーソナリティーの伊集院氏、ニコンを愛用だそうで、レンズはシグマをことのほか好んでいるとのこと。(シグマなどと唐突にいっても興味のない方はご存知ないでしょうが)
で、そのシグマがこのところ調子が悪いので、メーカーに修理を頼んだのそうです。
そして、郵送してふと、疑問が起きてきた。
はて、自分のレンズは本当にシグマだったのかと。
果たしてネットで調べてみると、シグマと思い込んでいたレンズ、実はタムロンだったことが判って…
慌てて電話して、間違えて送ってしまいましたと、実は本来のシグマのレンズを持っていなかったにも関わらず、さて、シグマのレンズを持っているかのような口調でメーカーの担当者に話しては、送り返してもらったそうです。
そして、急いでシグマのレンズを買ったのだそうです。
下手の横好きず申すのもなんですが伊集院氏、カメラはビギナーのようです。
番組内ではシグマとタムロンの違いを、赤いポッチあるかないか、金色の帯があるかないかと喋っておられましたが…
それよりも、カメラ好きの方ならよくご存知でしょうが、双方のレンズで撮れる写真は大いに違います。
甚だ単純かつ乱暴に申しますと、シグマレンズの特徴はシャープかつ硬質、彩度の高い写真が撮れます。青や緑の色が深く強調され、女性のポートレートなどを撮ります非常に派手な印象に写る特徴があります。
シグマ-ニコン 18-250
対してタムロンレンズは、俗に寒色のシグマとは対照的に、暖色のタロムンといわれ、ほのぼの、かつ繊細、水彩画的な写真が撮れるともいわれるものです。
タムロン-ニコン 18-270
個人的に解釈するにどうやら、シグマは細かい赤系色を拾う傾向があり、それが混ざることにより青や緑が強調され、メラニン色素の少ない女性の肌を撮ると派手に写り、対してタムロンは細かい青系、白色を拾うために強い色が抑えられて柔らかくなり、女性を撮ると意外に美白に撮れたりするようです。
ですから、シグマ好きと語っておられるうちは、腹蔵ない語り口と同様、伊集院氏はメリハリの利いた画質が好きなんだなぁと思っていたのですが、結果、シグマと信じ込んだタムロンを褒めていたことが判り…
人一倍、縦にも横にも大きい伊集院氏、意外に乙女チックといえなくもない感覚の持ち主のようです。
それにしても、とり急ぎ買ったシグマレンズで撮った写真を見て、おそらく慣れないうちは多かれ少なかれ露出オーバーで撮ってもしまうでしょうから、そのメリハリの強い画質に戸惑われるかもしれません。
はて、下手の横好きが書ける講釈はこの程度ですが、もし交換レンズの購入を考えていらっしゃる方の目にこの文章が触れた場合、少しでもお役に立てられたなら幸いです。
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