自動車デザインを歴史の面からひもとき、デザインの発想から製作までの過程をデザイン理論も含めて、元三菱自工のデザイナーがわかりやすく解説したものです。
自動車デザインについて具体的な作業にまで紹介した本は少ないだけに、自動車デザイナーを志す方には最適な1冊といえます。
本著では、時代のニーズがデザイナーを通して新しいデザイナーを作らせているといった客観的な言が述べられていますが、その作業において自動車のデザインというものは総合的な考察が必要で、自然の法則から人間の生理的な面への研究も必須ですから、自動車に限らないデザインを学ぶ方にも勧められます。