桂枝雀 落語大全集
5枚組CD



詳細

緊張と緩和の自論を基本に笑いの求道者として生きた桂枝雀の全10噺、CD5枚セットです。
管理人の私事で恐縮ですが、初めて枝雀の高座を生で聞いたのはもう30年以上前、大阪北部にある某市民会館でのことでした。
何の噺を聞いたのか全く覚えていないのですが…
というのも、前座に出た桂朝丸、古い例えでいえば「動物いじめ」ネタ、または「ウィークエンダー」で有名になったり叩かれたりしていた現桂ざこばの噺が、今では氏の持ち味でもある吃音が当時は誠に酷くて、またそれが汗と唾を飛び散らされて必死に演じられるものだから、とにかく圧倒されてしまって、メインイベンター(?)の枝雀の番になっても、朝丸の毒が尾を引いて、噺が頭に入ってこない。それで、周りがドッと笑っても、熱演する枝雀の姿をぼんやりと眺めることしかできないでいたのです。
すると枝雀、急にこちらをジッと見、そして視線を逸らすことなく噺を続け始めだしたのです。
ローティーンの黄顔の平凡少年だった管理人はビックリです。前から3列目に座っていたとはいえ、まるで枝雀が膝詰めで演じているかのような錯覚も感じて、尚更に唖然として息をするのも忘れるほどになってしまった。
しかし、枝雀は視線を逸らさず、顔をゆがめ、手を振り、絶叫しながら上半身を揺すり、時に立て膝になり怒号もしながら演じている。
そして、ある時、フッと身体の力を抜いて正座をしなおすと、至極自然に、ちょっとして会話の中で交わすがごとくのニコッとした微笑を浮かべてきたんですね。
そこで緊張の極みに達していた管理人も、思わずニコリとしてしまった。
すると枝雀、微かに頷いて、また元通り、観客全体に向けて演じ始めた…
今では惜しいことをしたなとも思うのですが、結局、生の枝雀を見たのは、それが最初で最後になりました。
それ以降、幾度か独演会のボスターなどを見かけはしたものの、300人ほどの小さな会場だったとはいえちょいとぼんやりしているだけの子供の存在でさえ無視することなく笑いを求道している姿勢を直視してしまっただけに、テレビの演技は見れても、高座に出かけ見聴きするには恐れ多い存在となって腰が引けてしまったのです。
そして、ある時、枝雀は自ら…

この品は、高津の富、つぼ算、寝床、くやみ、崇徳院、兵庫船、口入屋、阿弥蛇池、どうらんの幸助、植木屋娘の以上10噺を収めた5枚セットで、6時間近く枝雀の話芸が愉しめるものなっています。いかんせん彼の持ち味手もあったアクションはCDだけに見られませんが、声の使い方にも手を抜いていなかったことがよくよく判るものなっています。

お願い

 このたびの九州地方の地震において、地域の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

 当サイトは開設以来、管理人の天邪鬼から収益を全て慈善活動に寄付し続けており、現在は、東日本大震災義援金として寄付するものとしていますが、九州地方についても被災した方々にきちんとした形で役立ててもらえるルートを模索しております。

 復興への兆しが見えてきている東北地方、そしてまだ混乱の中にある九州地方ですが、混迷する日本経済の最中とはいえ些少でも経済を動かしながら、被災地の復興と更なる発展を祈りながら支援できないかとの考えを旨としますので、訪問者の方々にあってはご協力いただければ幸いに思います。

 ご協力のほど、お願いいたします。


                                         管理人敬白


赤い羽根共同募金 熊本地震義援金

赤い羽根共同募金 東日本大震災義援金

日本赤十字社

楽天復興支援

寄付金報告

・2011年度 計 43319円
・2012年度 計156077円
・2013年度 計 99622円
・2014年度 計 52405円
・2015年度 計 69540円

・2016年度
       1月   8160円
       2月   5251円
       3月   2581円
       4月   1363円
       5月   1156円
       6月   2122円
       7月   1067円
       8月    集計中
      

 以上の収益を寄付させていただきました。
 ご協力いただいた方には篤く感謝申し上げます。

 訪問者の方々におきましては当サイトの趣旨にご賛同いただいてのご協力に感謝しております。

 現在、当サイトは管理人の長期療養により更新が滞っておりますが、収益金の寄付は続けさせていただいておりますので、引き続きのご愛顧を頂ければ幸いに思います。

 毎度、管理人が記してきていることではありますが、訪問者の方々にあっては、ご自愛ください。

 尚、毎月の寄付金報告は15 日を過ぎてからさせていただくことにしています。

                               管理人代行


 思いつきと勢いで慈善事業に寄付することを目的として作ってしまったこのサイトも開設して6年目、東北大震災発生後からは、管理者が阪神淡路大震災体験者であることから、そして、近頃の一般的な支援意識に些かの冷めは拭えないものの、未だ遅々として進まない復興事情をご理解いただけてる訪問者の方々の気持ちは裏切れないと、今年も続けてご協力を請うものとして東北支援を主にして運営してきているものですが、何かと自然災害が多発する現状においては東北復興支援に限っての運営も気持ち的に難しく、上記にリンクを載せた支援サイトでの支援もよろしくお願いする次第です。

 何はともあれ、訪問者の方々にありましては、必要なもの、欲しかったものを手に入れることで、それが東北、また様々な災害にあわれた方々の支援の繋がればよいと考える自由な発想からくるこのサイトに引き続きご協力をいただければ上越す歓びはありません。もちろん、何も無理をする必要はなく、ボランティア本来的意味において余裕がある分だけで気楽にお付き合いいただければありがたく思います。

 些細でも社会に貢献できることはできないかと始めた当サイト、取り扱いアイテムの多さに多数出てしまっているリンク切れの修正にまで手が廻りきっていないことに誠に失礼しておりますが、これからもグズの大忙しながらコツコツと、皆さんのご協力に、例えお互いを知ることがなくとも、気持ちを同じくしている喜びが感じられ、更に良質、かつお得な情報が提供できればと考えております。
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