
職人さんの手により植物タンニンなめしを施された表紙を持つ、ポケットサイズのシステム手帳です。
天然素材特有の風合いと味わいある個体差が2つと同じものがない仕立てとなっており、使い込むほどに色づいて手放せないものに"育てて"いけます。
管理人個人的な話で恐縮ですが、もう随分と昔のこと、ひょんなことから米国に滞在しなければならなかった折、ひょんなことついでにあるパーティーに連れていかれることになり、米国人ばかりの中で居心地悪くしていたところに1人のご老人から声をかけられました。僅かに拙さを感じながらも器用に日本語を喋る方で、どういういきさつだったのか忘れましたが、手帳の話になりました。
するとご老人、当時、日本で流行り始めていた分厚いシステム手帳の批判を始め、「ああいう分厚いものに事細かく記さなければスケジュールが管理できないというのは根本的に能力が欠けている証拠なのだ」と言い切っては、「君はどういう手帳を使っているのかね」と問うてきました。
実は管理人、「流行もあるから分厚いのを持っておいたほうがいいかな」と思っていた矢先だったのですが、その時、持っていたのはまだ、粗品でもらったポケットサイズの手帳。
「うんうん、君は見込みがあるよ」などいわれて、氏の小さく薄い黒い革製手帳も見せられては、更に居心地が悪くなったという経験があります。
果たしてそのご老人、これまた管理人甚だ粗忽であったとしかいいようがないのですが、元駐日米国大使で東洋史研究者の親日家であったエドウィン・O・ライシャワー氏だったのです。
それ以降、何故だかその時のことが心に引っ掛かり、大きな手帳が持てないでいるという次第で…
それにしてもバインダー式の手帳が小型化、ポケットサイズでも充分な情報が書き込め、また愛着がもてる丁寧な仕立てのものが増えて誠に有り難く思っている昨今です。
草葉の陰でライシャワー氏は、「手帳のサイズが小さいだけで、バカに事細かく書き込んでるじゃないか」と怒っているかもしれませんが。(苦笑)
色はブラック、ダークブラウン、ブラウンの3色から選べます。
ペンのサイズを問わない可動式のペンホルダーを備え、2本を差すこともできます。
サイズは93×139×22mmで、175g。
レフィルは、126×76mm(ミニ6穴サイズ・ポケットサイズ)。
カバーは牛ヌメ革で、シルバーリング内径は14mm。
リフィルセットが付属します。