
真空管ステレオアンプをビギナーにも簡単に組み立てられるように仕立てられたパワーアンプキットです。
基本はハンダ付け作業を要するものですが、プリント基板を備えて、複雑な配線(ワイヤー)の引き回しなどの作業を省いたものになっており、つまり、組み立て易く、分解もし易いことから、メンテナンス性も高い構造に仕上げられています。
電源はマイコンで制御する方法をとっており、電源オン時にヒーター電源をソフトスタートした後、真空管用のB電源をソフトスタートさせることで真空管を労わり、自然なエージングも望める設計になっています。またマイコンが各部の電圧を監視し、異常が発生した場合は電源を遮断、LEDの点滅で注意を促す機能も備えて、安全性も高くなっています。
折角の真空管アンプなれば、音質が気になるところですが、この品は、カップリングコンデンサに無誘導構造のPPフィルムコンデンサを採用、また、放熱を妨げないで真空管を側面と上からグリップして不要な震動を抑え込む制震プロテクターを標準装備として、音割れなどを防いでいます。
信号系は入力段、出力段とも管球式で本格的なもの、しかしながら操作部は1ノブだけのシンプルな構成で、コンパクトな筐体(ボディ)とともに、気軽に楽しめる設計となっています。
入力はRCAジャックおよび3.5ミリミニジャックを前面に搭載、電源は12ボルトのACアダプターを使用し、本体内の昇圧インバーター回路で真空管用の高電圧を作り出すことにより、電源トランスと出力トランス間の電磁誘導によるハムノイズをなくすように仕立てられています。
サイズはW142×H136×D178mm(突起部を含む)で、重さは1.8kg(ACアダプター含まず)。
使用真空管はPCL86(14GW8)が2コですが、内部ジャンパーの切り替えにより「ECL86」(6GW8)も使用できる設計になっていますので、好みで改造もできます。
定格出力は2W+2W(THD=10%、1kHz、6Ω負荷時)。
定格入力は500mV(INPUT-1:RCAジャック)、150mV(INPUT-2:ステレオミニジャック)。
周波数特性は23Hz~33kHzで、適合スピーカーインピーダンスは4~8Ωになります。
残留ノイズは40μV(IEC WEIGHTING)。
出力端子はバインティングターミナルで、バナナプラグが使用可能です。
本体電源はDC12V、消費電流約2Aで、AC100~240V対応アダプターが付属します。
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