
1978年(11月)にC-2の改良モデルと輩出したプリアンプ、C-2aの完全メンテナンスを施した中古良品です。
基本的な回路構成はC-2に順して、MCカートリッジ用ローノイズヘッドアンプ、電流雑音低減回路をアッセンブリーしたローノイズイコライザアンプ、高精度トーンコントロールアンプとなっています。全てのアンプ回路は平衡型全段プッシュプルで原理定に歪の発生を抑えており、さらにDCアンプ構成となっているものですが、C-2aにおいては主に、まずは歪率、SN比、周波数特性、過渡特性などの全ての特性を大幅に改善、加えてPhono SelectorやRec out Selectorの増設、連続可変式トーンコントロールを採用したうえで、パーツを改めて音質で吟味したものを採用、ヤマハらしいバランス感覚と繊細さを称えた再生力を備えたものでした。
果たして発表されて35年以上のものですので、各パーツは古くなり、交換するにも現存しないものもある訳ですが、この品はショップオーナーにより完全にメンテナンスされています。内容を大まかに挙げる目と、電解コンデンサおよびフィルムコンデンサは全て交換、カーボン抵抗を始めとして劣化が激しく黒くなっている物、足の黒くなったトランジスタも交換、カートリッジロード端子に繋ぐ330pおよび470pにおいては2本ずつ自作されています。
調整においても、+40Vおよび-40V、イコライザのアイドリングおよびDCオフセット、TONEのDCオフセットもしっかりとなされています。
サイズは幅435×高さ72×奥行320mmで、重さは7.9kgです。
※尚、既にC-2aをお持ちで修理できるショップをお探しの方がいたなら、一度チェックしてみてください。ショップでは中古販売に加えて修理を行っており、信頼のできるものです(筆者の独断ですが)。