
星や月などの夜空の撮影のため設計された小型赤道儀です。
カメラと三脚の間に雲台のようにセットし、カメラを北極星に向けて露光するだけで、後は星の動きをしっかり捉えてカメラを動かしてくれるもので、天体望遠鏡メーカーの老舗、ビクセンが、いわゆる風景写真の一種として星空の撮影を楽しめないかとの発想から、通常撮影では流れた状態で撮れてしまう等級の星、また捉え難い小さな星々の輝きもしっかりと撮影できるように仕立てたものです。
一眼レフカメラのような形をしていますが、これ自体で撮影できるのではなく、あくまで星や月の動きに合わせて、モーター駆動によってカメラの向きを変えてくれるというものですので念のため。
果てさて、その使用については、内蔵のコンパスと傾斜計で北極星を見つけてカメラの向きを決めるわけですが、バックライト付きスイッチで暗い中でも、最初から比較的簡単にできます。
モーター速度については4つのモードを備え、星座や天の川の撮影に向いた星空速度(恒星時追尾モード)、山や木などを含めた風景写真に向いた風景速度(1/2倍速追尾モード)、月の撮影に特化した月速度モード、そして、日食の撮影に便利な太陽速度モードから選べます。通常、山や木を含めた場合の撮影に起きるブレは望遠を使わない限りはかなり抑えられる動きをしてくれるようになっています。
コンパクトカメラでも最近は夜空を撮れるモードを備えるものはありますが、やはり本格的な装備で撮られた写真には劣ります。さりとてプロのそれのような写真を撮るには装備はもとより技術も必要。この品は、手頃な価格で気軽に、星の瞬きを撮影ができるものとなっています。
[仕様概要]
・大きさ:95×137×58mm(突起部を除く)
・重さ:740g(電池別)
・追尾機能:恒星時追尾、0.5倍速追尾(対恒星時)、太陽追尾(平均速度)、月追尾(平均速度)、北半球・南半球対応
・微動:ウォームホイールによる全周微動、φ57.6mm・歯数144枚、材質:アルミ合金
・ウォーム軸:φ9mmで材質は真鍮
・極軸:φ40mmで材質はアルミ合金
・ベアリング数2個
・駆動:パルスモーターによる電動駆動
・搭載可能重量:雲台を含めて約2.0kg(モーメント荷重20kg・cm。回転中心より10cmで約2.0kg)
・北極星のぞき穴:等倍、実視界約8.9°
・傾斜計:0~70°(1目盛5°)、コンパス内蔵
・動作電圧:単三乾電池×2本:DC2.4~3.0V 外部電源:・DC4.4~5.25V
・電源・消費電流:DC3V最大0.4A(2.0kg搭載時:アルカリ乾電池使用)
・連続作動時間:約2時間(20℃、2.0kg搭載時:アルカリ乾電池使用)