
8基の大電流方バイポーラトランジスタ搭載のビュアオーディオ用セパレートアンプです。
オンキョーにとってこの手の機種の輩出は15年ぶりとなるとのことで、ファンにとっては"オンキョーらしい"との評があるようですが、果たして、動的ノイズを抑制するために新開発されたというDIDRC、再生周波数の広帯域化を図るAWRAT、低歪で強いドライブを実現するクアッドプッシュプル3段インバーテッドダーリントン回路、左右独立した大容量トロイダルトランスなどを搭載しての、左右独立ツインモノラルコンストラクションを採用して、再生される音とは如何なるものか。着目すべきは3段インバーテッドダーリントン回路で、これは出力トランジスタのインピーダンスを下げて駆動力を上げ、加えて2段のトランジスタの半導体配列を反転させることにより低電圧駆動を実現させているとのことで、これは外国製の高級アンプにしか見られないものです。
こうなると否が応でも期待せずにいられないのですが、実感的には一聴でそう目を見張らされることありませんでした。
どんな音楽で確かめるか、またそれはCDなのかレコードなのか、どういうプレーヤーを用いるか、スピーカーは何を使うかでも変わってくる訳ですが、アンプとしてはあくまで音源に忠実に、クリアでフラットに、決して音源を演出しようとしない質を備えるもののようで、それゆえ、クラシックなら同じ楽曲を指揮者や楽団を違えて聴き比べてみると、録音された状況からそれぞれの癖がよく判るもので、とりわけ人の声については良くも悪くもそのままに近いものを現し、オペラなど歌曲でももちろんですが、ポップスなどを聴いてみると歌い手の声の変化、上手くなったか下手になったか、年をとってしまったかも判ってしまうところがあります。
このあたりでもしかしたら、個人の好みで評価が変わってしまうかもしれませんが、価格を考えると、いわゆるコスパ性の非常に高い、日本のアンプといえるのではないでしょうか。
本体サイズ:W435×H187.5×D432.5mm
本体重量:23.5kg
入力端子:アナログ1、XLR(BTL)1、12Vトリガー
出力端子:12Vトリガー
周波数特性:10Hz~100kHz/+0dB、-1dB1W/8Ω、1Hz~250kHz/+0dB、-3dB 1W/8Ω