
独自のRICHNESS回路、ピュアA級アンプとハイパワーのAB級アンプ(ブートストラップアンプ)とのコンビネーションによるDual Amp Class A with ZDR回路を搭載した、ヤマハが1980年代後半に輩出したプリメインアンプの完全メンテナンス品です。
出力段で発生するわずかな歪成分もZDR回路でキャンセル、NS-2000専用、NS-1000x・NS-1000M、汎用の3ポジションで聴感的に最も自然な1オクターブ幅で低域f特を補強し、多分割箔マルチ端子構造のオーディオケミコンを採用、電流増幅段に片ch55000μF×2、電圧増幅段に片ch4700μF×2の両chで合計約24万μFという大容量となっており、プリアンプ部、パワーアンプ部独立のトランスを採用することでダイナミックな負荷変動があるときも安定した電力供給を可能にしており、こういう表現をしては誤解もあるかもしれませんが、輩出された時代がバブル経済真っ只中ということもあって、中身が銅メッキシャーシ、無酸素銅線材、金メッキピンジャック端子など、高クォリティパーツを投入するなどして音質の向上を徹底しているだけでなく、外観からして気品あるデザインに仕上げられ、ヤマハらしい繊細でしなやかな音が愉しめる一品でした。
この品は30年以上も前のものですので、フロントパネルにも問題はないものの、ボリュームツマミに少々キズがありますが、中身については、カーボン抵抗全て、電源部大容量コンデンサとパワー部を除く全ての電解コンデンサを交換しての、抵抗やコンデンサが多い機種であるにもかかわらず半田盛り全箇所実施、切り替えスイッチの分解清掃およびリレー分解清掃、そして内部、外部の清掃をすましたうえでのDCバランス、アイドリングA、アイドリングAB等の調整が行われ、波形L、Rともに確認も済まされています。
また、何よりは中古品を扱うだけでなく修理もしているショップですので、古いものだけに使ううちに何かと支障が出た場合にもしっかりと対応してくれるようになっています。
使用概要(発売当時)
定格出力(20Hz~20kHz):150W+150W(6Ω、歪0.003%)、130W+130W(8Ω、歪0.003%)
パワーバンド幅:10Hz~100000Hz(65W、8Ω、歪0.02%)、
ダンピングファクタ:200以上(1kHz、8Ω)
入力感度/インピーダンス:Phono1 MC:100μV/100Ω、1kΩ
Phono1 MM=2.5mV/47kΩ(220pF、330pF)100Ω
Phono2 MM=2.5mV/47kΩ 220pF
AUX=150mV/47kΩ
Main In=1V/100kΩ
全高調波歪率:MC:0.004%、AUX:0.003%、Main In:0.002%
RIAA偏差:MM、MC:20Hz~20000Hz、±0.2dB
S/N比(IHF-A):MC:83dB、MM:88dB
リッチネス:1=+7.5dB(30Hz)、2=+7.5dB(40Hz)、3=+7.5dB(50Hz)
電源:AC100V、50/60Hz
消費電力:420W
サイズ:幅473×高さ169×奥行464mm
重量:26kg